ポスト「福島」:本格的な天然ガス時代突入へ(JOGMEC)
原発事故により本格的な天然ガス時代に突入するという話。事故後のエネルギー専門家の間では、そうなることに議論の余地はないようだ。再生可能エネルギーや石炭火力も多少は増えるかも知れないが影響は限定的。
・日本の短期的なLNGの調達は問題ないが、LNGスポット価格には相当の影響がある。
・中長期的には世界的に原子力発電所の新規建設が一部中止、遅延が生じ、代替電源の大半は天然ガス発電になると予想。5-10年スパンでのLNG追加需要は50百万t/年程度増加する可能性あり。
・世界の新規LNG案件の大半を占めるであろう豪州では、労働力逼迫とコントラクターが限定される(日揮、千代田化工建設など世界で8社程度しかない)ためコストアップと工事遅延が確実。カナダ太平洋岸のシェールガス・ベースLNGや、サハリン未開発天然ガスの再検討が必要。
・北米のシェールガス革命により、スポットLNGが欧州に流入し欧州天然ガス価格を下げてきたわけだが、これが日本に向かうことにより欧州ガス価格も下支えされる見通し。ロシア、アルジェリアに有利。
日揮や千代田化工建設は当分仕事が途切れないのだろう。これだけが理由ではないだろうが株価も強いように見える。
なお原発事故と関係なく、経産省(資源エネルギー庁)では天然ガスシフト推進を行っている。ガスコジェネ普及のために、国内ガスパイプライン整備を行いたいようだ。
ということで、これからは太陽光発電や風力発電の時代ではなく、天然ガスだというのがリアリズムだ。
